【いつまでも元気で若々しく】いるために必要なこと3選

草原を走る男女

いくつになっても元気で若々しくありたいと願うのはみなさん同じだと思います。

私もその1人なのは間違いありません。

「今のまま自然と過ごしていつまでも元気で若々しくいられるようなら」と甘い期待をするも現実はそうはいかないものですよね。

年々体力は落ちていき血色や肌の張りも….

特別何もせず自然に過ごしていると自然と歳をとり、自然と体力も落ちていく。

改めていう必要もないほど当然のことですよね。

『じゃぁいつまでも元気で若々しくなんて無理なんじゃない….』

と諦めてしまいそうになりますが実際どうなんでしょうか。

結論から言いますと、そうなんです。「いつまでも元気で若々しく」は無理なんです。

今のまま自然に過ごして何もしなければいつまでも元気でいることさえも難しくなっていくんです。

そこで今回はいつまでも元気で若々しくいるために必要なこと3選について解説していきます。

この記事では

・いつまでも元気で若々しくいられないのはなぜか?

・いつまでも元気で若々しくいるために必要なこと3選

についてご理解いただけます。

この記事に興味を持ってくださった貴方様がいつまでも元気で若々しくいられて素敵な未来を手にするひとつの参考になれたら嬉しく思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

では解説していきます。

目次

いつまでも元気で若々しくいられないのはなぜか?

生命を維持するための活動の内容にヒントがある

生命を維持するための活動3大原則

ではそもそも「ヒト」という生き物である私たちが生命を維持するために行なっている活動の3大原則について簡単におさらいしておきましょう。

生命を維持するための活動3大原則とは

それは食事と運動(活動)と睡眠です。

食事
生命維持活動のエネルギー源   
ヒトは生命を維持するために必要なエネルギーを食事で得ます。

運動(活動)
生命維持活動そのもの   
ヒトは生命を維持するために活動します。労働だけでなく食事自体もその活動の一つです。

睡眠
生命維持活動を継続するための回復   
ヒトは生命維持活動で得た疲労を回復するために睡眠をとります。

これは誰でも分かっていて特に意識しなくても毎日繰り返している生命維持活動のサイクルだと思います。

※普段使っている「生活」という言葉は「生命を維持するために必要な活動」のことを言います。
(この記事内では生命維持活動を総称する場合に「生活」と表記し、活動名を表記する目的の場合では意図的に「生命維持活動」と表記します)

この大まかな生活サイクルをあえてもっと単純な表現にすると

起きて → 食べて → 活動して → 寝る

の繰り返しということになります。

現代の生活ではもっと複雑な生活サイクルではありますが、時代が進化した現代でも古来から変わらず行なっている生命維持活動のサイクルです。

そしてその活動を1年間(365日)くりかえし、また年齢の数だけくりかえして来ていますから次のようになります。

年齢が20歳 365日×20(年齢)=7,300日

年齢が30歳 365日×30(年齢)=10,950日

年齢が40歳 365日×40(年齢)=14,600日

年齢が50歳 365日×50(年齢)=18,250日

年齢が60歳 365日×60(年齢)=21,900日

年齢が70歳 365日×70(年齢)=25,550日

年齢が80歳 365日×80(年齢)=29,200日

年齢が90歳 365日×90(年齢)=32,850日

年齢が100歳 365日×100(年齢)=36,500日

となります。

また、一日3回の食事をした場合はその3倍になり

年齢が20歳 365日×20(年齢)=7,300日×3回=21,900回

年齢が30歳 365日×30(年齢)=10,950日×3回=32,850回

年齢が40歳 365日×40(年齢)=14,600日×3回=43,800回

年齢が50歳 365日×50(年齢)=18,250日×3回=54,750回

年齢が60歳 365日×60(年齢)=21,900日×3回=65,700回

年齢が70歳 365日×70(年齢)=25,550日×3回=76,650回

年齢が80歳 365日×80(年齢)=29,200日×3回=87,600回

年齢が90歳 365日×90(年齢)=32,850日×3回=98,550回

年齢が100歳 365日×100(年齢)=36,500日×3回=109,500回

となります。
※あくまでも単純計算での指標で実際の生活状況によって変化しますので大まかな目安の数値であることをご理解ください。

上記のように数値化すると驚きますね。

これだけの日数活動してその3倍食事をしてきているのですから年齢に応じて食べ物を消化する内蔵も疲れてきて体力も落ち、回復力も落ちてしまうのは当然です。

若いうちは多少暴飲暴食しても、仕事のあと多少夜更かしして遊んだとしても、寝ると回復してまた次の日も問題なく活動できますが

年齢を重ねるにつれてちょっと食べすぎると疲れる、仕事で疲れてしまって遊べなくなる、寝ても疲れが取れにくくなる、という状態になっていきます。

生活に欠かせない食事や労働や趣味などでできた疲労感を睡眠だけでは回復しにくくなってしまい、少しずつ疲労が蓄積していってしまうことで「体の老化」が進んでいきます。

これが「自然と生活していった結果、自然と歳をとり、自然と体力も落ちていく」=「自然に老化していく」仕組みといえます。

「いつまでも元気で若々しくいたい」ならこの「自然な老化」の仕組みを理解し、あらがう意識を持って生活を見直す必要がありますよね。

ではどうすればいつまでも元気で若々しくいられるのでしょう。

次の項ではいつまでも元気で若々しくいるために必要なことを解説していきます。

いつまでも元気で若々しくいるために必要なこと3選

いつまでも元気で若々しくいるために必要なことは次の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

食事の重要性を考えて健康的な食事を意識する

私たちの体は食べ物でできている

私たちの体は食べたもので作られていきます。

焼き魚定食

食べ物の栄養を吸収するシステムを簡単に解説すると、口に入れた食物は歯とあごを使って噛み砕かれ食道をとおって胃で消化されます。

小腸で食物からの栄養を吸収して大腸では水分を吸収したあとの残りカスが体外に排出されるという流れで栄養は体内に吸収されるのです。
(実際の消化吸収システムはもっと複雑で研究中の部分もありますが、わかりやすくするために大まかな消化吸収の流れを解説しています)

小さい頃はあまり野菜が好きではなく肉料理を好んで食べ、中学や高校生になるととにかくご飯をたくさん食べるためのおかずをよく食べ、青年期になると外食やコンビニ弁当が増え飲み会も増える。

中年期になって「最近脂っこいものがちょっと堪えるなぁ」….となって初めて、今まで何も考えず食事をとってきたツケが回って来たことに気が付きますよね。

若いうちは基礎代謝も高く内臓も元気なので多少無理した食生活でもなんとかなりますが、脂っこいものがキツくなる、食べられる量が減るようなことになってくると内臓の疲れが蓄積されてきたサインです。

食事を考えないというのは体を考えないというのと同じ

「健康的な食事を考えない」というのは「体の健康を考えない」ということと同じだといっても過言ではありません。

なん千回、なん万回と不健康な食事をくりかえして積み重ねられたものは、胃もたれや不快感、食欲不振などの症状を起こし最悪の場合「病気」という症状が出ます。

その繰り返し積み重ねてきた食習慣を反省し健康的な意識を持って考えなおさないというのは、自ら望んで不健康になりたいといっていることと同じです。

いつまでも元気で若々しくいるためには「健康的な食事を心がける意識を持つことが大切」になります。

健康を保つための運動とケア

運動とはスポーツのことだけではない

生命維持活動においての運動とは必ずしもスポーツのことだけを指すわけではありません。

生命を維持するために必要な運動を簡単に解説すると次のとおりです。

脳の運動

想像力や計算力、認識力や記憶力のための脳の運動
(脳の役割にはまだまだたくさんありますが代表的なものを挙げています)

原始時代ではどこにいけばエサを取れるか?どんな方法でエサを取るか?想像し考える必要があったと思われます。

なぜならエサを取れない=死んでしまうということだからです。

そしてエサを取れた場所を記憶しておき、帰る場所までの経路を覚えておく必要もあったはずです。

現代でも自分がどんな職種でお金を稼ぐのか?自分の特性はどうでどんな仕事ができるのか?を考えてお金を稼ぎ生計をたてる必要があります。

そのためにはもちろん考える力や計算力、認識力や記憶力が必要になります。

社会という仕組みの中で生活している現代では、コミュニケーション能力も大事になります。

いつまでも元気で若々しくいるためには能の力を向上させるためのさまざまな運動は必要不可欠です。

目の運動 

モノの認識を助けるためのモノをよく見る運動

モノを見る力といっても対象物にピントが合うという視力のことだけではありません。

脳の想像力と認識力を合わせてモノの形や大きさ、温度感、見づらい場所などを認識するための力です。

見て認識して操作する車の運転操作などには必須な力ですよね。

若々しくいるためには世代を超えた先輩方や若者たちとの交流も大事になってきます。

ひとまわりも2まわりも違う先人や若い人たちとの交流でも、時代の変化で自分の知らない知識や認識を理解するためにも「モノを観る力」は大切な力です。

技術の進歩が著しい現代で若々しくいるためにはモノを見る(観る)力を向上させるための運動も大切です。

耳のケア

周りの状況を把握するために必要な聴力ためのケア

聴覚は視覚以上に状況把握を明確なものにします。                 

耳の構造

目が前方についている人間は物理的に後ろは見えませんが、後ろから車が来たり後ろから声をかけられたりすると振り向きますよね。

これは聴覚が認識して脳で想像して判断しているからできることなのです。

また、聴覚は脳に一番近い感覚器官ですから脳に与える影響も感覚器官の中で一番です。

音声だけのラジオを聴くときパーソナリティーの表情やスタジオ風景を想像しながら聞くことができますが、音声のないテレビは内容がほとんど理解できませんよね。

そして聴覚は脳に影響を与えやすいからこそ精神的な影響に深く関係しているというのも特徴の一つです。

苦手な上司の声を聞いただけで体調が悪くなったり好きな人と電話するだけで気分が落ち着いたりしますよね。

これも聴覚が脳に影響を与えやすいという特徴を持っているからなのです。

生活環境を快適にするためにも定期的に耳鼻科を受診して耳の状態を健全に保ちましょう。

聴覚に関しては聴く力を向上させるために運動することも大事ですが、テレビや映画、YouTubeなどで酷使されている耳をたまには解放してあげましょう。

心地よい自然な音や耳障りの良い音楽などを聴いて耳を休ませることは脳を休めることになるので、同時に体や心を休めることにもなるといえます。

公園で読書する女性

顎の運動

モノを食べる時に消化をよくするための噛み砕く運動

前記しましたが口は食べ物の消化吸収の入り口にあたる場所で、顎(あご)は食べ物を消化しやすいように噛み砕く場所です。(噛み砕くことを咀嚼(そしゃく)と言います)

咀嚼する男性

近年食文化の変化から顎の力が弱まって来ているという情報を見聞きしたことがあります。

硬いものを噛み砕けないと硬く大きいまま内臓に送られることになるので消化するのに時間がかかったり消化不良を起こす原因にもなりますから大変な事態です。

また胃酸で溶けず多少の固形のまま腸へ送られることで、第二の脳とも言われる腸が疲れてしまいホルモンの乱れから感情の不安定を招くことにもつながりかねません。

汚れて疲れた内臓

胃腸を労るためには顎の運動をして、食事の際はしっかり咀嚼して飲み込むことが大事です。

いつまでも元気で若々しくいらっしゃる方々は胃腸も元気な方々が多いというのもまた信頼できる事実の一つです。

日頃からよく噛んで食事をすることを心がけましょう。

よく噛んで食べよう

内臓のケア

食べ物を消化し栄養を吸収するために働き続けている内臓のケア

内蔵は食事をした後に消化や栄養吸収、排泄のために絶えず動いています。

胃は食堂から流れてきた食物を胃酸と混ぜて柔らかくするために波打って攪拌するうごきをし、腸は食物からの栄養と水分を体内に吸収しながら出口へと送る動きをします。

これを胃腸の蠕動運動(ぜんどう運動)といいます。

健康な胃腸

胃腸は口にある歯のような食物を細かくする部位がないため、胃酸などの消化液と蠕動運動で溶かして柔らかくすることしかできません。

顎の運動の項で前記した通り、よく咀嚼された食物なら消化も早く胃腸に負担がかかりにくくなること簡単に想像できますよね。

口から入った食物は通常 胃に2〜3時間滞在します。脂っ気の多いもので4〜5時間(約2倍)

小腸に滞在する時間は5〜8時間、大腸に滞在する時間は15〜20時間です。

食物が胃腸内に滞在する時間は早い人で24時間、遅い人だと48時間と差がありますが、その間胃腸はずっと働き続けているわけです。

例えば朝ごはんを朝7:00に食べたとします。

そして12:00に昼食を取ると、朝食で摂った食物はまだ小腸に入って間もない頃になります。

この時点(12:00)では朝食は小腸に、昼食は胃に入っている状態ですよね。

午後の学業や仕事を終えて帰宅し19:00に夕食を食べると、朝食は大腸に、昼食は小腸に、夕食は胃に入っている状態ということになります。

夕食を取り就寝して12時間たった次の朝7:00頃排泄(早い人の場合)

そしてまた朝食…

さて「胃腸はいつ休むのでしょうか?」

まるで止まらない製造工場のように働きずめですよね。

煙を出す工場

しかもあまり咀嚼されていない硬い食物が入ってくることも…

休みが欲しいと嘆願する胃

この工場の経営者である「あなた」は消化器官にとってはまるでブラック企業の経営者のようです。

このように消化器官である胃腸はあなたが寝て脳や意識が休んでる時でも働いています。

魂が抜けそうな作業員

そしてこの消化器官は生命維持活動に必要なエネルギーを体内に取り入れる大事な役目をになっている器官でもあるわけです。

前記したとおりいつまでも元気で若々しくいられる方々はこの胃腸が元気である方々が多いことがわかっています。

健康に気をつけた食事をよく噛んで行うことで胃腸を大事にされている方が多いのも一つの理由だといわれています。

綺麗で健康な内臓

胃腸が元気であると消化のスピードも早く栄養の吸収も早くなるので排泄までの効率が上がり体内に滞在する時間が減少します。

特に腸に関してはホルモンの分泌に密接に関わっている臓器なので、腸内に食物が長く滞在することはホルモン分泌の妨げになり肌荒れの原因や体調不良の原因になる可能性もあります。

週1日断食や1日16時間断食などの腸活をして胃腸に休息を与える意識を持つことをお勧めします。

体の運動

体幹や手足、指先などの運動

運動と聞いて一番先に思いつくのがこの運動ですよね。

日常生活を過ごす中で移動する必要があったり、モノを持ったり運んだり、家事をするにしても体幹や手足が自由に動かせることは大事です。

体操をするシニア

体を動かすことで痛みが生じたり、ある部分のこわばりがあって動かしにくかったりすると日常生活に支障がありますよね。

私たち人間の体幹や手足、指先の動きは関節でつながった骨格の表と裏についた筋肉が引っ張ったり緩んだりして動く仕組みになっています。

筋肉は筋繊維でできていてその筋肉を動かすためのエネルギーと酸素を運ぶために血液が出たり入ったりしています。

筋繊維

血液の巡り方には心臓から出て肺を通ってまた心臓に戻る「肺循環」と心臓から出て体をめぐりまた心臓に帰る「体循環」があり、肺から心臓へ酸素を運んでくるのが肺循環で、心臓でうけとった酸素を指先や足先など心臓から遠い部位の細い血管まで届けているのが体循環です。

心臓から送り出された血液は隅々の細い血管(毛細血管)まで酸素やエネルギーを運んだり、各部位に生じた老廃物を回収して腎臓まで運んだりしてまた心臓に戻ります。
※体液には血液のほかリンパ液もありますがここでは血液のみ解説します。)

指先や足先まで届けた血液を心臓に戻すためには心臓から血液を押し出す圧力だけでは難しく筋肉に手伝ってもらって循環させる仕組みになっている部分もあるのです。

特に「ふくらはぎ」は第二の心臓とも呼ばれふくらはぎを動かすことで体の最下部である足先まで運ばれた血液を心臓に戻すのを手伝います。

循環器 動脈

また血液が運ぶのは酸素やエネルギーだけではなく内臓や筋肉で熱交換された温度も運びます。

血液の循環を促進させることで体温が上昇し末端の冷え性などが改善したりするのはこのためです。

このように筋肉の運動と血液の循環は密接な関係にありますから、「筋肉の運動」=「血液循環のための運動」といえます。

座り仕事や立ち仕事などで同じ姿勢が続いたり体幹や手足の運動が少ない日常生活では、血液の循環がうまくいかずその周辺の筋肉が固くなってしまいコリやこわばりという症状が出ます。

また年齢を重ねると血管が細くなっていくので血液循環がうまくいきづらく、体温の低下で冷え性や免疫力の低下などの症状も出てきやすくなるのです。

意識的に筋肉を動かす「運動」をすることで隅々まで血液が届くように循環させることができ、その結果体内の老廃物を回収したり体温を上げたり筋肉のコリをほぐすことができます。 

いつまでも元気で若々しくいるためには日常に運動習慣を取りれましょう。

ランニングする男女

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質の良い十分な睡眠

疲労回復のためには何よりも睡眠が大事

「最近疲れてきているから焼肉を食べて元気を出そう」

「夏バテ気味だからうなぎを食べて精をつけよう」

とよく言いますよね。

そういう私もよく言っています。

しかし栄養のあるものを食べただけで元気になるでしょうか。

精のつくうなぎを食べたら寝ずに働けるものでしょうか。

肉を食べる男性

答えは「NO!」ですよね。

もちろん疲労回復のために栄養価の高い食事をすることは大事ですが、それだけでは疲労回復はできません。

疲労回復のためには睡眠が大事になってきます。

では睡眠でどのように疲労回復できるのでしょうか。

次の項ではあまり知られていない疲労回復の仕組みについて簡単に解説します。

睡眠で疲労回復できるしくみ

自律神経の作用で睡眠にうながされる

私たちの体のバランスを調整してくれる神経に「自律神経」があります。

自律神経失は「交感神経」「副交感神経」で成りたっていて交感神経が優位な時は体を活発に使える仕様にしてくれ、副交感神経が優位な時には体の疲労回復のために休息をとる仕様に変えてくれるはたらきがあります。

太陽がのぼり太陽光を浴びる時間帯では交感神経が優位になり活発に動ける体に、日がしずむ時間帯になると副交感神経が優位になって疲労回復のために睡眠をうながす。

交感神経と副交感神経

という具合で体のバランスを調整してくれるのが自律神経の自然なはたらきです。

この自律神経は体内時計の時間帯や場合によって「交感神経」と「副交感神経」の優位さでバランスを取ります

どちらかが優位な方が健康的などというものではなく活発に動いた方が良い時間帯には交感神経が優位に、休息をとった方がいい時間帯やその場面では福交感神経が優位にというようにどちらかが主導権を持ってバランスを取ってくれルものなのです。

体内時計

なので通常夜間には休息を取るために副交感神経が優位になるので脈拍も呼吸も静かに落ち着くと同時に、筋肉と血管も緩むので血圧も下がり脳がリラックス状態になります。

その結果、睡眠がうながされ休息を取るという仕組みになっています。

成長ホルモンの作用

そして入眠したのちの睡眠時には成長ホルモンが多く分泌されます。

成長ホルモンには「代謝調整作用」があり、脳や骨、筋肉や免疫などに作用したり糖や脂肪の代謝に対して作用して体の機能を正常な状態に保つはたらきがあります。

寝ている間に成長ホルモンが体を正常な状態に保とうとしてくれるから疲労回復できるというわけです。

睡眠で回復する仕組み
コルチゾールの分泌

またストレスに対応するホルモンである「コルチゾール」も睡眠中に多く分泌されるので、睡眠が精神的なストレスの解消の助けになっている一面もあります。

これが睡眠で疲労回復できる仕組みです。

では質の良い睡眠をとるにはどのようなことに注意すると良いのでしょう。

次の項では質の良い睡眠を取るために必要なことを簡単に解説していきます。

質の良い睡眠を得るためには?

体内時計を意識する

質の良い睡眠のためには自律神経をコントロールする意識を持って日常生活を送る必要があります。

体内時計とは「身体がとらえている時間の感覚」のことで、自律神経は体内時計と密接に関係しています。

体内時計を意識する男性

私たちが社会生活の中で共通して基準にしているものに「時間」がありますよね。

この「時間」は世界各国で基準点が決まっており日本の場合はロンドンのグリニッジ標準時+9時間となっています。
(グリニッジ天文台が午前0:00の時に日本時間では午前9:00となります)

そして日本時間の日の出があり日の入りがある。

朝日がのぼり正午を迎えて午後にいたり、夕方、夜、深夜と流れていくのが通常の時間の認識ですよね。

グリニッジ天文台

体内にも同じような時計が存在していて朝、昼、夜、深夜がありその時間に合わせて自律神経がはたらきます。

ただし、体外の社会的な時間と体内時計の時間ではその「基準」と「長さ」が違うことに注意です。

この体内時計の基準に対する誤解が、多様化した現代で自律神経のバランスが乱れる原因の一つでもあります。

体内時計 昼と夜
体内時計の誤差をリセットする

朝日を浴びる

体内時計には「親時計」と「子時計」があり、体内時計の「親時計の基準は朝日」です。

ここでいう「朝日」は言い換えれば「起きて最初に見た(感じた)光」のこといえます。

平均的な生活であれば朝日が昇るころに目を覚ましカーテンを開けて朝日を目で見ると同時に体に浴びますよね。

これが体内時計の「基準」でこの「朝日を見る(感じる)ことが1日の基準」となって前日のずれをリセットしてくれるのです。

体内時計の時間は通常の24時間よりも少し長い「24時間15分程度」といわれていて、この毎日のずれが朝日を見る(感じる)ことでリセットされます。

朝日を浴びる男性
朝日を見て体内時計がリセットされる

体内時計を正しく動かして、24時間の健康リズムを

早稲田大学

理工学術院先進理工学部電気・情報生命学科

早稲田大学先端生命医科学センター長

柴田重信教授


https://www.food.hayashibara.co.jp/library/5/2/

朝食をとる

次に体内時計の「子時計の基準は朝食」です。

朝食を取ることで末梢神経がリセットされ1日の活動が始まります。

朝食後に血糖が増えると膵臓からインスリンが分泌され血糖を一定に保つはたらきと同時に体内時計をリセットするシグナルが送られます。

朝食を食べる男性

末梢神経には大きく分けて3つありそれぞれ

・運動神経

・感覚神経

・自律神経

のことを総して呼ばれます。

朝食を取ることで末梢神経の体内時間誤差も解消され体内の活動が開始されるので

朝食をとる=生命維持活動のスタート

ともいえますね。

朝食には血糖を高める炭水化物(糖質)を積極的に取る方が望ましいですが、タンパク質や食物繊維なども含めたバランスの良い食事をするようにしましょう。

睡眠ホルモンを意識する

夜になると自然と眠気をうながすホルモンに「メラトニン」という睡眠ホルモンがあります。

この睡眠ホルモンであるメラトニンは朝食をとったあと14時間〜16時間後のに生成され分泌されるという特徴があります。

なので朝7:00に朝食をとった場合は21:00〜23:00に眠たくなるという計算になりますね。

時間帯で変化するメラトニンの分泌量

朝起きて朝食をとることが夜の睡眠に関係しているということになりますから
「1日の活動のためだけではなく睡眠のためにも朝食を取る」
という意識で朝食のことをしっかり考える必要があります。

日中に適度な運動をする

日中に太陽光を浴びながら有酸素運動をすることで交感神経が活発になり、福交感神経との交代の時点でスイッチが切り替わりやすくなります。

決して「運動で疲れたから眠くなる」わけではなく自律神経が深く関係しているので、自律神経に対するアプローチとして軽く運動するという意識を持つといいでしょう。

ジムでストレッチする女性

関連記事https://sunakoda-health-labo.com/health-15min_walking/

このようにいつまでも元気で若々しくいるために良い睡眠を得るには、朝日を浴び朝食をとって日中に軽い運動をすることが必要ということになりますね。

まとめ

ここまで、「いつまでも元気で若々しくいるために必要なこと」を解説してきました。

・いつまでも元気で若々しくいられないのはなぜか?

 生命を維持するための活動の内容にヒントがある

  生命を維持するための活動3大原則

・いつまでも元気で若々しくいるために必要なこと3選

 食事の重要性を考えて健康的な食事を意識する

  私たちの体は食べ物でできている

  食事を考えないというのは体を考えないというのと同じ

 目的を明確にして運動とケアをしっかり

  運動とはスポーツのことだけではない

  脳の運動  

   想像力や計算力、認識力や記憶力のための脳の運動

  目の運動  

   モノの認識を助けるためのモノをよく見る運動

  耳のケア  

   周りの状況を把握するために必要な聴力ためのケア

  顎の運動  

   モノを食べる時に消化をよくするために噛み砕く運動

  内臓のケア

   食べ物を消化し栄養を吸収するために働き続けている内臓のケア

  体の運動

   体幹や手足、指先などの運動

 ・質の良い十分な睡眠をとる

  疲労回復のためには何よりも睡眠が大事

  睡眠で疲労回復できるしくみ

   自律神経の作用で睡眠にうながされる

   成長ホルモンの作用

   コルチゾールの分泌

  質の良い睡眠を得るためには?

   体内時計を意識する

   体内時計の誤差をリセットする

    朝日を浴びる

    朝食をとる

    睡眠ホルモンを意識する

   日中に適度な運動をする

という内容でしたね。

ここまでを簡単にまとめると

健康的な食事に気をつけて、適度な運動とケアをしつつ、良い睡眠をとること」

でいつまでも元気で若々しくいられるということがご理解いただけたと思います。

まずは朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びたあと健康的な朝食をとり、軽く運動をすることから初めてみるのも良いかもしれません。

その積み重ねがきっと素敵な未来を作ってくれるはずです。

この記事に興味を持って読んでくださった貴方様がいつまでも健やかに若々しくいられるますように!が私の願いです。

貴方様が健康的な日々を過ごしていける一つの参考になれば嬉しいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

健康に関する知識を学ぶ健康マニア

習得した知識をわかりやすいコンテンツにして配信できるようつとめています

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